〔外為マーケットアイ〕カナダドル72円後半、利下げ見込み 政局不安などで上値重い 2008-12-08 10:10
<11:25> 日本の経常黒字急減、ドル/円相場に構造変化の可能性
日本の経常黒字の急速な減少が、ドル安/円高に進みやすいとされてきたドル/円相場に構造的な変化を起こしているとの指摘が、市場で上がっている。財務省がけさ発表した国際収支状況速報によると、10月の経常黒字は前年比56.5%減少の9605億円と市場予想を小幅ながら上回るマイナス幅となり、8カ月連続で減少した。ほぼ事前予想通りとなったことや、先に発表された10月貿易収支が2カ月ぶりの赤字に転落していたことなどから、為替市場で発表後の反応はほとんどなかったが、関係者の間では「大幅な経常黒字で円に上昇圧力がかかりやすかった頃とは、明らかに雰囲気が変わった」(都銀のシニアディーラー)とする声が出ている。足元では急速な円高で動きを鈍らせているものの、個人投資家の海外投資に伴う円売り圧力という新たな円安要因も、ここ数年で存在感を増しており「ドル/円といえば円高、というニクソン?ショック以降続いた時代は終わったのかもしれない」(外銀)との見方もある。
ドルは92.75円付近、ユーロは118.25円付近と、仲値公示後はほとんど値動きがない。
<11:00> ドル92.75円付近、円の下落局面は買い場との声
ドルは92.75円付近、ユーロは118.30円付近でもみあい。日経平均の上げ幅は前週末比2.5%を超えたが、引き続き円売りは限られている。市場では米自動車メーカーをめぐる不透明感が根強いことから、円の下落局面は逆に「円の絶好の買い場」(外銀)との見方も出ている。仲値公示前に一時93円台へ上昇した局面ではアジア系ファンドと見られる向きの円買いが入ったとする声もあった。<10:20> カナダドル72円後半、利下げ見込み?政局不安などで上値重い
カナダドル/円<CADJPY=R>は72円後半。前週末海外でつけた8年ぶり安値の70円半ばから切り返しているが、上値の重さが目立っている。
カナダ中銀があす9日に行う金利決定では0.5%の利下げが行われるとの見方が大勢だが、市場では各国中銀が予想を上回る金利の引き下げに相次ぎ動いていることで、カナダ中銀もさらに大幅な利下げに踏み切る可能性があるのではないかとの観測が浮上している。
カナダで5日に発表された11月雇用統計では雇用者数が7万0600人減少し、1982年以来26年ぶりの悪化を示した。また、カナダドルと相関性の高いとされる米原油先物CLc1が4年半ぶり安値となる40ドル割れ目前に迫っているほか、前週にはハーパー首相が、野党の不信任決議案の対抗策として議会を休止するなど政局にも混乱が生じ始めており、カナダドル安の手掛かりが増えている。
米ドル/カナダドル<CAD=D4>は前週末の取引で、一時1.30カナダドル台へ上昇。10月につけた4年ぶりカナダドル安水準に接近した。
<09:35> ドル一時93円台回復、輸入企業の買い
ドルは一時93円台を回復。日経平均が1%を超える上昇となる中、仲値に向けて輸入企業の円売りが散発的に出たという。しかし、年末が近づき乱高下が続いているため投機筋の動きは限られており、取引量は「相変わらず薄いまま」(外銀)。円売り一巡後はドルが92.70円付近と早くも反落し、一時118円半ばに上昇したユーロも118.10円付近へ売られている。
<09:13> ドル92円後半、株高でも円売り進まず
午前9時現在のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの92円後半で取引されている。この日のアジア市場では前週末の米株高を受け継ぐ形で、日経平均株価.N225が0.7%程度、韓国株が1%超の上昇で取引が始まったものの、為替市場では円売りが限られている。米自動車メーカーの救済策をめぐる不透明感がくすぶる中、株価の上昇トレンド入りを見込む声がほとんどないため「積極的に円を売り込む状況ではない」(都銀)との見方が大勢だという。
<08:50> 円買い持ちが2カ月ぶり高水準、一段の円高進行に足かせか
米商品先物取引委員会(CFTC)が5日に発表したIMM通貨先物の取組(12月2日までの週)によると、円の買い持ちポジションは差し引きで4万2903枚と前週の3万7166枚から増加。市場筋によると2カ月ぶりの高水準に達した。IMM通貨先物は投機筋のポジション動向の参考として知られており、市場では投機筋の円買い持ちポジションがすでに高水準に達していることで、一段の円高が進みづらくなるのではないかとする見方が出ている。「10月や11月に比べると、株価が大きく下落しても円買いが進まなくなってきた」(外銀)とする声も出ている。
ドルは現在92.80円付近、ユーロは118.10円付近。前週末海外の高値からともに1円程度、反落した水準でもみあっている。
<08:20> 米雇用大幅悪化でもドル安進まず、焦点は米自動車大手救済の行方
5日の取引で11月米雇用統計が大きく悪化したにもかかわらずドル安が進まなかったのは、市場の関心が米景気のみでなく、自動車メーカー救済策の行方にも集まっているためだとの見方が出ている。雇用統計の非農業部門雇用者数は34年ぶりの落ち込みを示したものの、景気の急減速が世界同時に進む中で、米国も「ある程度の(景気の)悪化がすでに織り込まれていた」(外銀)うえ、今回の金融危機は景気後退と信用リスクのき損が同時に発生していることで「ひとつの経済指標だけでは(相場のトレンドを)判断しがたい」(都銀)という。
雇用統計発表直後の取引では、株安懸念から円が一時急上昇。ドルは対円でのユーロや英ポンドなどの売りに押される形で上昇したが、その後にダウ工業株平均.DJIなど米主要株価指数が引けにかけてプラス圏へ転じたことで、円はNY市場の終盤にかけて反落。ドルも下落した。「週末にビッグスリー救済をめぐる動きが活発化する可能性があったことも、終盤にポジション調整的に株価が値を戻し、円が反落した要因」(同じ都銀)とする声もあった。
<07:44> きょうの予想レンジはドル92.00―93.60円付近、株高でも円安は限定的か
きょうのドル/円<JPY=>の予想レンジは92.00―93.60円付近。前週末の米株高を引き継いでアジア株が上昇しても、米自動車メーカー救済の行方などをめぐる不透明感の多さから、株価の上昇は一時的なものとなる可能性があるとして、一段の円売りには進みづらいとする声が出ている。
米国で5日に発表された11月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が53万3000人減と市場予想を大きく上回り、1974年12月以来34年ぶりの大幅な落ち込みを記録。発表後の取引では「とんでもない内容」(都銀)として、ドル/円は一時、6週間ぶり安値の91.58円まで下落した。しかしNY市場の終盤にかけて、金融危機を乗り切る資本は十分にあるとのコメントを受けてハートフォード?フィナンシャル(HIG.N: 株価, 企業情報, レポート)株が前日比2倍超上昇するなど、米株が急速に持ち直したことを受けて、ドル/円は一時93円半ばまで切り返す荒い値動きとなった。
(東京 8日 ロイター)